西日本実業柔道連盟
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厚生労働大臣杯争奪第57回全日本実業柔道団体対抗大会  広島市東区スポーツセンター
男子第三部 勝ち上がり表>>
順位 団体名
優勝 新日本製鐵
2位 NEXCO柔道倶楽部
3位 JAKE・JAPAN
3位 セコム上信越

53チーム出場の男子第三部は、古豪チームなれども新人選手中心の新日本製鐵とベテラン揃いのNEXCO柔道倶楽部(旧日本道路公団)との決勝戦となった。第三部での争いというには場違いな、伝統ある柔道部同士の一戦である。

準決勝戦第1試合

順調に勝ち上がって来た新日本製鐵が、次鋒の小兵古賀の活躍により先勝し、意気を高め、副将の船津が体格を生かしてポイントを奪う安定した試合ぶりで、難なく決勝に進出した。

準決勝戦第1試合

新日本製鐵  3   −   0  JAKE・JAPAN

(先鋒) 吉崎 晃 2段   引分   伊勢 ごう 4段
(次鋒) 古賀 博輝 3段 送襟絞 向野 学 2段
(中堅) 浦邉 正洋 3段 引分   斎藤 順道 4段
(副将) 船津 正貴 3段 (指導1) 山田 光樹 3段
(大将) 吉岡 正人 4段 横四方固   山田 嘉信 4段

先鋒戦。共に左組みの両者は技が出ず、1分59秒両者に指導1。その後、吉崎が背負投、伊勢は払腰で攻めるも決め手なく、引分ける。

次鋒戦は、巨漢の向野に対する小柄の古賀との興味ある一戦。中盤、向野が崩れたところを、古賀が送襟絞に攻め、向野は仰向けに返る。古賀そのまま絞めながら上四方固に抑えれば、2分2秒に向野は「参った」の合図。新日本製鐵先勝。

中堅戦。共に左組み。小柄な斎藤は背負投で攻める。対する浦邉、奥襟をつかんで攻勢に出ようとするが、その都度斎藤にいなされる。両者決め手なく、引分ける。

副将戦は船津左組み、山田右組みのけんか組み手の対戦。船津は体重差を生かして委細かまわず前に出れば、山田は容易に技が出ず。山田、2分9秒遂に指導1を受ける。これが決勝ポイントとなり、新日本製鐵が決勝戦進出を決める。

共に右組み同士の大将戦。いずれも中量級の技巧者、両者巴投等で攻め合う。中盤に入り、山田が崩れたところを吉岡は横四方に固めて、2分ジャストに一本。吉岡の勝負勘の良さが光った一戦。

準決勝戦第2試合

一昨年まで第一部常連の旧日本道路公団のNEXC0柔道倶楽部。クラブチームとして新規登録し第三部にエントリー。ベテラン揃いのメンバーであるが、第三部では敵なく、破竹の勢いで勝ち進む。一方、これも難なく勝ち上がったセコム上信越との準決勝戦は、地力の勝るNEXCO柔道倶楽部が圧勝して決勝戦に駒を進めた。

準決勝戦第2試合

セコム上信越A  1   −   4 NEXCO柔道倶楽部

(先鋒) 長岡 俊介 3段 (指導2) 中嶋 康博 4段
(次鋒) 伊藤 裕司 3段 大外刈 深川 幸太郎 3段
(中堅) 猪又 秀和 4段 背負投   浦田 剛 4段
(副将) 中村 栄一 3段   背負投 近藤 秀作 5段
(大将) 横堀 修一 3段   内股 川端 慎一 3段

先鋒戦。共に左組みの両者、がっちり組み合って互いに技が出ず、56秒に両者に指導1。その後、中嶋が前に出て、長岡は守勢に入る。終盤の3分4秒に長岡に指導2。そのままブザーが鳴りNEXCO柔道倶楽部が先制点を上げる。

次鋒戦は伊藤右組み、深川左組みのケンカ組み手の対戦。1分6秒、互いに技の出ない両者に指導1が与えられる。その後1分30秒、深川が左大外刈に攻めると、これが払腰気味に決まり、伊藤は宙に舞って一本。

中堅戦。共に右組みの両者の対戦。中盤、組み手争いから浦田が組み直そうとした瞬間、猪又が引き手を掴み、低く潜り込み、見事に背負投が決まる。1分24秒。セコム上信越は一矢報いる。

副将戦は、中盤の1分54秒、両者もつれる中、中村が押して出たところを近藤がうまく背負投で潜り込むと、中村は背中から畳に落ち、一本。NEXCO柔道倶楽部が決勝戦に造作なく進出。

大将戦。横堀左、川端右のけんか組み手。巨漢の横堀に対し、細身ながら技巧者の川端は、序盤から攻勢に出る。開始1分に横堀に指導1。中盤の2分26秒、川端は内股で横堀を跳ね上げると、横堀は思わずバランスを崩し、たまらず横倒しに倒れ、一本。

決勝戦

第一部、第二部では優勝回数最多を誇る新日本製鐵であるが、第三部には初出場。対するNEXCO柔道倶楽部は、柔道部解散となりクラブチームとして柔道好きのベテラン、名選手が結集。両者の興味深い対戦は息詰まる熱戦となったが、最後はスタミナ勝負となり、歴戦のベテランが涙を飲む。

決勝戦

新日本製鐵  2   −   0  NEXCO柔道倶楽部

(先鋒) 吉崎 晃 2段 引分   中嶋 康博 4段
(次鋒) 古賀 博輝 3段   引分 深川 幸太郎 3段
(中堅) 浦邉 正洋 3段 (指導2)   浦田 剛 4段
(副将) 船津 正貴 3段   引分   近藤 秀作 5段
(大将) 吉岡 正人 4段 横四方固   川端 慎一 3段

先鋒戦。左組みの両者、互いに警戒して技が出ず、1分51秒両者に指導1。その後も両者がっぷり組み合うも無為に時間が経過する。終盤になりようやく吉崎が攻め始めるが時既に遅く、引分ける。

次鋒戦は、古賀右組み、深川左組みの両者の対戦。体重差は30kg近い。古賀は軽量ながらもよく動き、深川の得意の組み手を封じる。攻撃のない両者に1分26秒指導1。2分過ぎ、古賀は危うく深川の強烈な大外刈に倒されそうになるが、辛うじてこれを防ぐ。その後は巴投を仕掛け、深川に組ませず、隙も見せず、首尾よく引分ける。

中堅戦。浦邉左、浦田右のけんか組み手。浦邉は中盤以降、足技から払腰のコンビネーションよく攻める。スタミナを消耗し、受けに回り始めた浦田に2分54秒に指導1。終盤、相手の疲労に乗じた浦邉は畳み掛けるように攻撃を重ね、時間切れ1秒前に浦田に指導2。新日本製鐵リード。

副将戦。けんか組み手の両者の対戦。右組みの近藤得意の背負投を、船津は近藤の釣り手をうまく封じて防ぐ。終盤、近藤は挽回を期して盛んに攻めるが一歩及ばず。残り15秒、組み際に釣り手を伸ばした近藤の右腕を、船津が抱え込んで内股に攻め、そのまま腕挫腋固の形で体を預ける。近藤は右腕を抱えて苦痛の表情。直近に居た副審が合議を申し立てるも試合続行となり、そのまま時間。引分。

大将戦。中量級の両者、共に試合巧者ぶりを発揮して好勝負を展開。1分過ぎ、組み際に足払で畳に伏せた川端を、ベテラン吉岡は執拗に、巧みに、これを返し横四方固に抑える。その後、崩袈裟固に移行し、準決勝戦と同じく2分ジャストに一本。吉岡ワンチャンスをものにし、チームの優勝に貢献。

第三部から第二部昇格は、上位4チーム(新日本製鐵、NEXCO柔道倶楽部A、JAKE・JAPAN、セコム上信越A)の4チーム。

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