西日本実業柔道連盟
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厚生労働大臣杯争奪第57回全日本実業柔道団体対抗大会   広島市東区スポーツセンター
男子第二部 勝ち上がり表>>
順位 団体名
優勝 了コ寺学園
2位 セコム
3位 日本通運A
3位 アルゼ
昨年第一部から陥落した了コ寺学園、セコムが順当に勝ち上がり、一方、昨年第三部から昇格したアルゼも底力を見せ付けての上位4チーム入り。第二部の強豪チーム日本通運Aも加えて4強の揃い踏み。天の配剤か、興味深い組み合わせの対戦となった。
準決勝戦第1試合

負数0での快進撃で勝ち進んだ了コ寺学園と、接戦を制して勝ち上がった日本通運Aの準決勝戦は、精鋭を並べた了コ寺学園に凱歌が上がった。

準決勝戦第1試合

了コ寺学園  4  −  0  日本通運A

(先鋒) 松岡 美貴 3段 合せ技   福岡 由祐 3段
(次鋒) 坂本 周作 4段   引分 河野 勇人 3段
(中堅) 大村 昌弘 3段 小外刈   北山 剛 3段
(副将) 川山 光 3段 合せ技   篠田 盛継 3段
(大将) 軽部 友和 4段 優勢勝   小田倉伸夫 3段

先鋒戦。松岡右組み、松尾左組みのけんか組み手。33秒、両者指導1の後、松岡が先手を取り終始攻勢をかける。57秒、松岡が内股で技有り。1分39秒、再び両者に指導2。その後は松岡優位に試合を進める。2分37秒には、松岡の内股で再び技有りを奪い、合せ技一本。了コ寺学園、幸先良いスタート。

次鋒戦。両者右組み。組み手争いから両者背負投を繰り出すも決め手を欠く。そのまま時間が経過、引分。

中堅戦は大村左、北山右のけんか四つの対戦。共に払腰で攻め合う。試合は、大村が優位に進める中、1分42秒、大村の小外刈りが見事に決まり、一本勝。了コ寺学園、王手をかける。

副将戦。川山右組み、篠田左組みのけんか組み手。川山の動きが優り、42秒、体落で有効を先取。1分29秒、川山は背負投を掛けたところを返され、篠田に効果を奪われるが、その後の2分14秒に小内刈りで技有りを取る。そのまま崩上四方に抑え込み、川山が合せ技一本。了コ寺学園、難なく決勝戦に進出。

大将戦はけんか組み手の対戦。軽部が試合を優位に進め、開始12秒、一本背負投で有効を先取。軽部はその後も試合を支配し、1分38秒に捨身小内刈で効果、続いて、3分33秒に背負投で効果と連続ポイント奪取。

準決勝戦第2試合

昨年の大会第三部で準優勝のアルゼ対第一部復帰を目指すセコムとの対戦。セコムは次鋒戦でリードを許すも、副将、大将が実力を発揮し決勝戦に駒を進めた。セコムは1年で第一部復帰を果たす。

準決勝戦第2試合

アルゼ  1  −  2  セコム

(先鋒) 新垣 信成 3段 引分   坂本 雄大 4段
(次鋒) 淺野 雄太 3段 優勢勝   青木 勝士 3段
(中堅) 成田 泰崇 4段   引分   増田 圭省 3段
(副将) 保立 勝 3段   (指導3) 本郷 光道 3段
(大将) 北川 勝広 3段   内股 柴田 真 3段

先鋒戦。共に右組みの両者、技が出ず凡戦。3分10秒に指導1。その後も目立った攻防なく、引分。

次鋒戦は浅野右、青木左のケンカ組み手の対戦。前に圧力を掛ける浅野に、青木は技が出ず、1分15秒に指導1。その直後、浅野の大腰が決まり技あり。その後も浅野の攻勢の内に試合が終了。アルゼが先制点を上げる。

中堅戦。共に右組みの両者、成田が背負投、タックルで攻めるのに対し増田は内股で対抗する。しかし、共に効果なく、引分ける。

副将戦。共に左組み同士。本郷は奥襟を掴んで大外刈などで攻め、終始攻勢。これに対し保立は技が出ず、1分0秒、1分58秒、2分43にと計3回の指導を受ける。本郷の完勝でセコムはタイに持ち込む。

大将戦は共に左組みであるが、体格に差のある両者の対戦。北川は肩車や朽木倒から寝技に誘うも、柴田応じず。逆に上背のある柴田が、2分6秒に内股で有効を奪う。続く2分37秒には、けんけん内股で北川を一回転させて一本。セコムが逆転で決勝戦へ。

決勝戦

共に、元は第一部チームによる決勝戦。セコムが1対1の内容差のリードを許した大将戦。セコム柴田が有利に試合を進め、セコムの逆転勝と思われたが、了コ寺学園の大将軽部、奇襲の跳び付き腕挫十字固が見事に極まり、了コ寺学園が優勝した。

決勝戦

了コ寺学園  2  −  1  セコム

(先鋒) 松岡 美貴 3段   引分   坂本 雄大 4段
(次鋒) 坂本 周作 4段   引分 青木 勝士 3段
(中堅) 大村 昌弘 3段 優勢勝   増田 圭省 3段
(副将) 川山 光 3段   (指導1) 本郷 光道 3段
(大将) 軽部 友和 4段 腕挫十字固   柴田 真 3段

先鋒戦。松岡左組み、坂本右組みのけんか組み手。似たタイプ同士の一戦は、引き手争いから始まる。松岡は内股、大内刈、体落で攻め、坂本は右内股の加え、左の一本背負投、双手刈といった奇襲を試みる。しかし、いずれも決め手を欠き、引分ける。

次鋒戦。坂本が左組み、青木は右組みの両者は、互いに組み手争いに注力。攻撃は散発、技の効果もなし。時折、坂本が寝技で攻めるが、青木はこれを嫌う。結局、両者に2分2秒に指導1、3分18秒に指導2が与えられて、そのまま引分。

中堅戦。互いに技が出ず、両者に1分7秒指導1。続いて、2分29秒に指導2を受ける。その直後の2分34秒に、猛然と奥襟を掴もうと覆い被さって来る益田を、大村は脇の下に手を添えて抱え込み、委細かまわず後方へ振るように小外掛で倒せば、増田は後方に大きく落下し、技ありとなる。これが決定打となり、了コ寺学園先制。

けんか組み手の対戦となった副将戦。長身の本郷が組み勝ち、川山の奥襟を制し、長身を利して大外刈、大内刈、時に小内刈で攻めるも、川山はよく残す。川山は、低い姿勢から背負投や小内刈を、主に組み際で仕掛ける。終盤になっても攻撃の手を休めない本郷に対し、消極的となった川山に残り44秒、指導1が与えられる。その後、川山は反撃を試みるも効果乏しく、そのまま時間。

大将戦。軽部左組み、柴田右組みのけんか組み手の対戦。35秒に、軽部は跳び付き腕挫十字固を試みるが不発に終わる。その後は、柴田が攻勢、軽部は防御の色濃い試合運び。試合中盤の1分51秒、柴田は軽部が小内刈に来たところを、倒れながら裏投げで横に振ると、軽部は畳に背中から落ちて技ありとなる。柴田はすかさず上四方固で抑えるが、軽部は10秒余りでこれを振りほどき危地を脱する。柴田に効果。この攻防で了コ寺学園の敗色が濃厚と思われたが、その直後の2分25秒、軽部はこの試合2度目の跳び付き腕挫十字固を仕掛ける。空中での腕挫十字固に虚を衝かれた柴田は完全に腕を極められ、思わず「参った」と軽部の太腿を叩く。柴田の顔は苦痛と敗戦の衝撃に歪み、軽部は思わずガッツポーズを決める。思いもよらない奇襲戦法で軽部は劇的な逆転勝を納めた。了コ寺学園の4年ぶり2度目の優勝成る。

準決勝戦に進出した上位4チーム(了コ寺学園、セコム、日本通運A、アルゼ)が来年度第一部に昇格した。

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