女子第二部では、了�ｺ寺学園が近大柔道クラブから初戦から連続得点し、早々と決勝戦に駒を進める。

先鋒戦。宮本は開始早々、技ありを奪い、そのまま縦四方固で抑え、合せ技一本で先勝。

中堅戦。七條もまた開始早々の大外刈で一本を奪い、早々と決勝戦進出を決める。

大将戦。木村は川崎の掛けた技を裏投で返して技ありを奪い、一矢報いる。

初出場の立命館柔道クラブ選手は、異なる企業、団体の社員、職員として日々の業務の傍ら、それぞれの練習環境で柔道に励む。立命館大学柔道部ＯＧの仲良しグループ。対する日水製薬は昨年準優勝の実業団の強豪チーム。夏の全日本実業柔道個人選手権大会の上位入賞常連を並べた日水製薬が圧倒するとの予想に相違し、抜きつ抜かれつの好勝負を展開。結果、これを制したのは立命館柔道クラブ。立命、初陣で決勝戦進出を果たす。

先鋒戦。奥田右組み、三浦左組みのけんか組み手。開始早々、組み手争いから寝技にもつれた両者、奥田が巧みに三浦を裏返して上四方固で抑え、1分6秒にブザー。立命館柔道クラブ、強豪日水製薬から先取点を上げる。

中堅戦は、昨年全日本実業柔道個人選手権大会63ｋｇ級準優勝の束野が、開始早々、小野を内股で崩し寝技に。35秒に袈裟固。25秒経過し一本。勝負は大将戦に持ち込まれた。

大将戦。共に左組みで、がっちり組み合う。2分過ぎ、長谷川の払腰が崩れ、白井が上から寝技で攻める。白井が長谷川を裏返した瞬間、長谷川の腕が白井の腹下に入って、丁度腕挫腹固の形になり、長谷川は堪らず「参った」の合図。立命館柔道クラブは、無心、無欲で臨み、思いがけなく決勝戦に進出。応援席はその勝利に沸き立った。

了�ｺ寺学園は、先鋒、中堅の2枚看板が、実力通りの結果を出して、立命館柔道クラブを一蹴。立命館柔道クラブは大将白井が奮闘するも引分に終わる。初陣の立命、有終の美を飾れぬものの、立派な奮戦であった。