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昨年は、3チーム共に勝ち数、勝点数同一、負数差での順位決定という僅差の争いであったが、今大会は1チーム増え、4チームでの争いとなった。 |
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第1試合 |
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第1試合 |
ヤックスケアサービス 0 − 4 三井住友海上 |
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(先鋒) |
寛藤 佐知子 |
2段 |
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優勢勝 |
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横沢 由貴 |
3段 |
(次鋒) |
橋本 奈実 |
2段 |
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引分 |
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岩藤 理恵 |
3段 |
(中堅) |
石川 恵理 |
2段 |
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大外刈 |
○ |
上野 順恵 |
2段 |
(副将) |
亀山 啓子 |
3段 |
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内股 |
○ |
貝山 仁美 |
3段 |
(大将) |
清水 伊穂理 |
3段 |
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(指導3) |
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清水 千晶 |
2段 |
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第2試合
個々の戦いは両者互角であったが、コマツが粘り強い柔道で要所、要所の局面を確実にものにし、終わってみれば思わぬ点差の結果となった。
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先鋒戦。序盤、右組みの宇高が積極的に払腰、大外刈で攻撃を続ける。中盤に入って、佐藤が左組みからの内股で反撃に転じる。両者の見応えのある攻撃防御が続く。ところが、3分54秒、互いに組み手を離した一瞬の隙を突き、宇高が右足で佐藤の左足を払釣込足気味に払うと、佐藤は膝から崩れて効果。その後、佐藤は必死に反撃するも、宇高よく防ぎ、時間。コマツがまず1点先制。
次鋒戦は、岩田右組み、峯田左組みのけんか組み手、互いに内股で攻め合うも効なし。ようやく中盤の1分20秒に、勢い込んで仕掛けた峯田の内股を、岩田が受け止め、押し潰すように前に倒せば、主審の判定は効果。峯田の内股の猛反撃も及ばずブザー。コマツはリードを広げ、幸先よいスタートを切る。
中堅戦。右組み同士の一戦は、序盤は渡邉が優勢に試合を進める。中盤、植木の攻勢が強まり、好勝負を展開。3分32秒、渡邉は支釣込足で植木を横転させるが惜しくもポイントを得るに至らず。残り1分、今度は組み際に植木が渡邉の腰に右手を回し、そのままの姿勢で小外掛から体を浴びせて渡邉を倒し、有効を奪う。セコム、一矢報いる。
副将戦。けんか組み手の両者は、互いに譲らず、岡は左内股、右背負投、吉澤は内股で互いに攻め合う。引分になるかと思われたラスト11秒、組み際に岡が、大内刈を仕掛けながら右引き手をしっかり握り、鋭く刈り込むと、これが鮮やかに決まり、一本勝。
大将戦は、63kg級日本チャンピオンの谷本の登場。序盤は鳥谷部が左右の背負投、小内刈と攻める場面多し。谷本は寝技での勝負に拘るが、78kg級の鳥谷部を攻めあぐね、時間が経過。谷本は最後まで寝技に誘うも攻め切れず、結局引分。 |
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第3試合 |
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第4試合
昨年の両者の対戦は、三井住友海上が楽勝したが、今回は戦前の予想に反し、2対1の最小得点差での三井住友海上の勝利にとどまる。セコムの健闘が光る一戦。
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先鋒戦は徳久右組み、佐藤左組みのけんか組み手の対戦。組み手を制した方が技を仕掛ける。徳久は佐藤の担ぎ技が潰れたところを寝技で攻めるも、攻め切れず。焦燥感が漂う中、残り31秒に佐藤が低い小外掛から横捨身に体を捨て、徳久を横転させる。これが効果となり、セコム先制。
次鋒戦。序盤岩藤左組み、峯田右組みの両者、互いに譲らず激しい攻防が続く。後半に入り、岩藤の勢いがやや勝るも決め手なく、引分の予感。ところが残り4秒、岩藤の執拗な内股に峯田がたまらず横転し、効果。三井住友海上タイに持ち込む。
中堅戦は、上野(順)が優勢に試合を進めるも、2分15秒に両者指導1。その直後の2分22秒、上野(順)は小外刈で有効を奪い、そのまま横四方固で抑えて一本。三井住友海上が逆転。
副将戦。上野(雅)は、大外刈、大内刈、小内刈と鋭い足技を繰り出すが、吉澤は組み手を巧みに操り、決定打を与えず、これをしのぐ。上野(雅)は猶も攻めるが、決定打を奪えないままブザー。吉澤、首尾よく引分ける。
大将戦は、右組み同士の対戦。鳥部谷はタイに持ち込もうとして低い背負投を連発するが、岡田はこれをよくしのぐ。鳥部谷、猶も攻勢をかけるが、引分けに終わり、三井住友海上勝ち点2を上げる。 |
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第5試合 |
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第5試合 |
ヤックスケアサービス 1 − 3 セコム |
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(先鋒) |
寛藤 佐知子 |
2段 |
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引分 |
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河田 恵里佳 |
3段 |
(次鋒) |
橋本 奈実 |
2段 |
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優勢勝 |
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峯田 智栄 |
2段 |
(中堅) |
石川 恵理 |
2段 |
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合せ技 |
○ |
吉澤 穂波 |
3段 |
(副将) |
亀山 啓子 |
3段 |
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払腰 |
○ |
植木 順子 |
2段 |
(大将) |
清水 伊穂理 |
3段 |
○ |
合せ技 |
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鳥谷部 真弓 |
2段 |
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第6試合
共に勝ち点2を上げた両チーム。接戦が予想された事実上の決勝戦は、試合開始早々の内股の攻防に尽きると言っても過言ではない。この1点ビハインドの挽回を急いだ三井住友海上のエース上野(雅)が思わぬ落とし穴にはまり、三井住友海上の三連覇の夢が砕けた。
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第6試合 |
三井住友海上 0 − 2 コマツ |
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(先鋒) |
岩藤理恵 |
3段 |
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内股すかし |
○ |
宇高 菜絵 |
2段 |
(次鋒) |
徳久 瞳 |
2段 |
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引分 |
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宝 寿栄 |
2段 |
(中堅) |
上野 雅恵 |
4段 |
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一本背負投 |
○ |
渡邉 美奈 |
初段 |
(副将) |
上野 順恵 |
2段 |
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引分 |
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岡 明日香 |
3段 |
(大将) |
清水千晶 |
2段 |
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引分 |
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谷本 歩実 |
3段 |
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先鋒戦。岩藤左組み、宇高右組み。まず宇高が右組みで岩藤を制す。岩藤は右組みでこれに応戦しつつ、ようやく左に組み止めた25秒、乾坤一擲の内股を放つと、宇高は反応よくこれを透かす。岩藤の左足が空高く上がったところに右腰を入れれば、岩藤の伸び切った左足は弧を描きながら大きく落下。宇高は絵に描いたような内股すかしで一本。勝負はあっけなく決す。されど、岩藤の狙いすました渾身の内股とこれを切っ先でかわした宇高の内股すかしとの一瞬の攻防は、今大会屈指の名場面。
次鋒戦は、徳久、右組み、宝、左組み、けんか組み手の両者の対戦。宝はスピードある動き、先の先で低い背負投を仕掛け、そして徳久の攻めを防ぐ。手数は宝が勝る。体格に優れる徳久が、鋭い技で宝を幾度もぐらつかせるも、両者ポイントを奪うに至らず、引分ける。
中堅戦。三井住友海上のエース上野(雅)は、1点差を挽回すべく気合十分。開始10秒、組み手争いから勢い込んで、左手は渡邉の右前襟を掴み、右手は朽木倒を狙い、渡邉の足を奪いに前に踏み出す。その刹那、渡邉は押し込む上野の釣り手を抱え込んで、低い左一本背負投に体を回転させると、勢いのついた上野(雅)はクルリと渡邉の背中越しに回転して、背中から畳に落ちる。上野(雅)、はやる気持ちが空回りし、痛恨の一本負け。
副将戦の上野(順)は、けんか組み手の岡に、果敢に得意の左体落で攻める。1階級上の岡もこれに応戦する。結局、攻める上野(順)に決定打なく、リードする岡も無理をせず、時間が経過。試合終了のブザーが鳴った時点で、コマツ6年ぶり5度目の優勝成る。
大将戦は清水左組み、谷本右組みのけんか組み手の戦い。谷本は袖釣込腰、体落から寝技に攻める。清水は朽木倒から寝技にと両者の攻防激しく試合が進む。しかし、互いに決定打を欠き、引分ける。 |
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