西日本実業柔道連盟
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訪問記
インドネシア柔道指導員派遣の準備
副団長 寺西 武
副団長 寺西 武
航空機の座席の確保や情報収集などニユーワールドツーリスト竹本氏にはお世話になりました。とりわけ、東レ・インドネシア顧問黒田憲一氏(七段)には、練習場所の確保、練習生の招集、ホテル、食事、東レ・インドネシア工場見学、日本大使館訪問のアポイントメントなどほとんどすべてにわたり手配、準備していただき、黒田氏が居られなければ今回のインドネシア訪問は実現しなかったものと思われます。改めて御礼申し上げます。黒田さんはインドネシア在住が40年近くになるそうです。

派遣指導員の準備
今回のインドネシア派遣については、練習場所がジャカルタ市内から70km離れており、移動に時間がかかり、実際の練習・指導の回数をとることができませんでした。そこで事前に練習担当責任者を決め、内容の濃い指導ができるように、何を指導するのかメールで打合せを重ねました。また、各人2着の柔道着はそのままインドネシアに寄贈すること、各人一人当り20個の文房具、雑貨を準備し、練習生にプレゼントすることなどを申し合わせました。

インドネシアの先生方
左から仙石氏、米田、寺西、安齋氏
左から仙石氏、米田、寺西、安齋氏
バリ島デンパザール空港に着きますと、バリ島で柔道場を経営・運営されている仙石先生の出迎えを受けました。仙石先生は警視庁の柔道師範を定年退職され、バリ島に自費で柔道場を建設されて、一切月謝をとらずに、無料で柔道の普及・指導に当たられています。生徒は多い時には250人いるそうです。仙石先生には帰りのデンパザール空港まで、通訳を兼ねてずっと我々と同一行動をしていただき、まことに心強くありがたかったです。また、仙石先生は警視庁の師範時代から何回もインドネシアに柔道指導に来られていたそうです。

ジャカルタに着きましてからは、もう一名安齋先生が加わりました。安齋先生は大学卒業後、清水建設の建築技師をされていたのですが、会社を退社され、JICAの指導員としてインドネシアに派遣され、現地の奥様と結婚し、4人のお子様がおられるそうです。安齋先生には今回の指導員の技説明をすべて現地語に通訳いただき、時には先生自らが指導員の技を手本に実技指導いただき、練習生にわかりやすく説明されており、柔道の造詣の深さには驚きました。

柔道の練習
チロトにある全インドネシア柔道会館は約250畳あり、広さ的には良かったが、畳と畳の間に隙間がある箇所があり、発泡スチロールを詰めるなり、今後対策が必要と思われた。練習には毎回50名以上が参加し、乱取では日本からの指導員に積極的にチャレンジしていた。3分の1は女性で、また3分の1はナショナルチームクラスであるとのことでした。また、今年はインドネシアでシーゲイムズが開催されるためか、全般的に熱心さが感じられました。インドネシアの人々は大変明るく、笑顔の絶えない、人なつこい人が多かったが、柔道の礼儀作法はよく守られていました。
集合写真
日本大使館表敬訪問
19日に日本大使館を表敬訪問しました。在インドネシア共和国鹿取克章特命全権大使、廣沢美佳一等書記官と親しく面談させていただきました。インドネシアには33の州があるが、各州に柔道場を作りたいとのお話でした。
お忙しい中、時間を割いて戴きましてありがとうございました。
日本大使館を訪問
日本大使館を訪問
インドネシア柔道連盟・ジャカルタ柔道協会との懇親会
インドネシア柔道連盟幹部と
インドネシア柔道連盟幹部と
19日に日本大使館を訪問した後、インドネシア柔道連盟ゴルドン副会長、ジャカルタ柔道協会会長、インドネシア柔道連盟サディック理事長他幹部の方々が、我々柔道指導員のために夕食会を開催していただきました。

柔道界以外からも、その前にお会いした日本大使館廣沢美佳一等書記官、東レインドネシア大河原統括社長なども出席戴き、おいしい料理と楽しい会話に時間がたつのも忘れました。
食事
全般的に好評でした。ただ、油はヤシ油が使われており、また香辛料はかなり辛めで、油と辛さで胃腸をこわす日本人はよくいるみたいです。飲み水は地元の人もミネラルウォーターを飲んでおり、水道水は飲料には適さないようです。日本の焼き鳥に似ているサテや、チャーハンにあたるナシゴレンは日本人にも充分満足できるものでした。

風土・生活
インドネシアの主食は米で、年間3回収穫できるそうです。食べる米がなくなれば、近所からお借りして、収穫があり次第お返しするそうです。高温多湿で、米の収穫も年3回あるので、食べることに困らないおおらかな国民性や世界で一番笑顔の多い国民性は、サラリーマン生活をリタイアした外国の人々が多く移住されているのも納得できます。物価も日本の五分の一ぐらいで、日本で20万円の収入がある人は、現地では100万円相当の生活が楽しめるわけです。

ただ困り事は、ジャカルタでは鉄道が整備されてなく、移動の手段はもっぱら車、バイクが中心だという事です。車、バイクは国民の生活が豊かになればなるほど爆発的に増加し、今では道路の面積と車の面積は同じぐらいといわれています。それが慢性的な交通渋滞をひきおこしています。ジャカルタ空港からニッコーホテルジャカルタまでわずか20kmほどを3時間以上かかりました。また車、バイクは日本製が95%占めており、日本製品に対する信頼度の高さがうかがえます。

通貨の単位はルピアでおよそ日本円の100分の1です。1万ルピアは日本円で約100円です。市内のショッピングセンターで買い物する場合は両替所がありますが、空港の免税店などは円も通用し、ルピアは必要最小限の手持ちにするのが賢明です。なぜなら出国時にルピアを円に両替するときは、1万ルピアは80円にしか両替してくれませんから。

東レインドネシア工場見学
東レ・インドネシア工場入口にて
東レ・インドネシア工場入口にて
ポリエステルの製造工場とそのポリエステルを加工して、生地を製造している過程を見学させて戴きました。
観光
独立記念塔前にて
独立記念塔前にて
ジャカルタ市内にあるインドネシア独立記念塔とイスラム寺院のモスク内部を見学させていただきました。ジャカルタと同じジャワ島にある世界遺産ボロブドール寺院を見学したかったのですが、ジャカルタから車で5時間近くかかるそうで、今回は見学をあきらめました。インドネシアはイスラム教徒が大多数で、モスク内部の広さ、柱の大きさなど想像を絶するものでした。
インドネシア柔道指導員派遣事業を終えて
柔道の指導と言う観点からは、今回の指導員は大変よく頑張ってくれました。普段、日本で行っている柔道の稽古以上に乱取もこなし、筋肉痛を起こすぐらいでした。新たに、ラダーを利用した敏捷性向上運動や体幹を鍛える運動なども紹介しました。

また柔道を通じた国際交流という点からも、インドネシア柔道連盟、ジャカルタ柔道協会に歓迎会を開催していただき、親しく交流することができました。特に、仙石先生、安斎先生など私欲を捨てて、インドネシアの人々のために、柔道を指導されている姿は指導員全員が今後の柔道との取り組み方に大きなインパクトを与えたのではないかと想像しております。

日本のような恵まれた環境で柔道できる人は、世界中ではわずかしかありません。
柔道を通じた礼儀、人間教育など、これからも広く世界に柔道を普及、発展させるのは我々日本人の責務であると強く感じた次第です。
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