西日本実業柔道連盟
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ラオス指導者派遣事業報告
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指導員所感
九州電力(株) 前田 貴志 指導員 九州電力(株)
前田 貴志 指導員
今回の指導で感じ学んだこととして、まず一つ目は柔道を見つめ直すことができたことです。柔道の基本とは何か、崩し、掛け、組み手、体捌き等の重要性を深く考えることができ、同時に、それら基本の指導の難しさを学ぶことができました。

また打ち込み、投げ込み、補助トレーニングなど、何の目的で行なうのか、また、それを意識しながら行なうことの重要性を再認識することができました。

指導を通じて、ラオスの生徒から、ただ柔道が強くなるだけではなく、それに合わせた指導力、礼法、形、審判など総合的な向上が大切だと学ばせてもらうことができました。

二つ目として、国際指導に当たっては語学力(せめて英語)の必要性、民族性を考慮した指導方法の重要性を痛感し、現地指導者の育成が最重要であることを感じることができました。また柔道の普及に当たっては競技能力の向上を狙うだけではなく、練習場の確保、試合への参加や運営など総合的な能力の必要性も改めて認識することができました。

今回の経験を今後どう活かすかについては、まず柔道への貢献、恩返しを行なうということです。今までは、ただ自分が柔道で強くなることだけを大事にしていましたが、現在の自分があるのは、柔道あってのことですので、今回の経験を活かし、後輩の育成や審判を含む試合運営のバックアップに積極的に取組んでいきたいと思います。

次に、柔道を通じての国際貢献を行うことです。言葉は通じなくとも、柔道競技を通じてお互いを判り合うことができるため、今後も積極的に参加し、微力でも世界平和への貢献ができればと思います。そしてゆくゆくはJICAシニアボランティアへの参加もライフプランの一つとして、それらに向けての能力を身につけていきたいと思います。
大阪ガス(株) 小山 敬上 指導員 大阪ガス(株)
小山 敬上 指導員
この話をはじめて聞いた時、自分の柔道を正確に伝えることが出来るのか、自分の柔道で良いのかと正直戸惑いがありましたが、今思えば、ラオス柔道指導を経験させていただいて本当に良かったと思います。

ラオスでは言葉がほとんど通じないことがまず大変でした。乱取り等での指導も行いましたが、私自身の膝の調子があまりよくなかったので中途半端な指導になる心配もありました。技に入る時の引き手ひとつにしても、ジェスチャーだけで行うしかなく、どういう理屈で行うのか、理解してもらうのに大変苦労しました。しかしラオスの方々の、柔道を強くなりたいといった気持ちが強く私にも伝わり、私の理解してほしいといった気持ちとが一致して言葉の壁を越え、今回の目的でもある「JUDO」ではなく「柔道」を教えることに成功したのではないかと思います。日数を重ねるうちに、ラオスの方々も自ら私のところへ来て、どうやったらいいか、足の運びはこれで良いかなど、言葉は理解出来なくてもある程度教えることが出来ました。

今回の訪問で私自身の勉強になったことは、山本団長、瀬戸口副団長の柔道に対する取り組み姿勢、的確な指導です。乱取りで実際に行う指導はもちろん、乱取りを行っている選手を見て的確に指摘箇所を発見し指導されているところでした。また他の指導員の方々の指導手法も大変勉強になりました。ラオス訪問を通じて、私は柔道についての考え方、指導方法を改めて見直すことが出来ました。また自分が柔道を行うのに恵まれている環境や、柔道の施設の充実や会社の深い理解などを改めて感じました。ラオスで経験したことを今後の柔道人生にしっかり活かして行きたいと思います。
近畿通関(株) 砂原 芳徹 指導員 近畿通関(株)
砂原 芳徹 指導員
今回、私にとって初めての海外指導訪問に参加させて頂くことになり、短い期間でどのような事を伝え指導するのか事前に考えてはいましたが、実際に練習が始まり個別指導にあたると上手く伝える事が出来ず四苦八苦してしまいました。私の伝えたかった事が十分に伝えられず非常に悔いが残っています。今後、海外指導にあたる際には少なくともポイントとなる言葉は事前に調べておく必要があると感じました。

今回の訪問先ラオスでは柔道人口がまだまだ少なく、現地の先生方は柔道人口の増加にも非常に力を入れておられました。そんな中で柔道のレベルの底上げを行なっておられますが、レベルを上げるにはそれ相当の練習を行なわなくてはいけません。しかし厳しい練習を行なえば柔道をやめて行く子供達が出てきたり、柔道に興味を示さなくなる子供達が多くなります。その為「柔道人口増加とレベル底上げ」の両立の難しさに現地の先生方は頭をかかえておられました。私は今までこの様な考えを持つ事も無く柔道に取り組んで来ましたが、海外に柔道を発展させる事はこのように難しいということを知り、柔道に対しての視野を今まで以上に広く持つ事ができました。

この様な状況の中で世界選手権にも出場できるほどラオスの柔道を発展させてきた現地の先生方とお会いし、いろいろなお話が出来たことは非常に有り難く、素晴らしい経験となりました。今回の海外指導訪問の経験を活かし今後も柔道発展に努めて行こうと思っています。
東レ(株) 佐多 俊彦 指導員 東レ(株)
佐多 俊彦 指導員
言葉の通じない中での柔道指導というのは難しいだろうという印象を持っていましたが、実際には簡単な英語とボディーランゲージを駆使することで何とか伝えることができ、「柔道」には国境が無いということを改めて感じました。そして私の未熟な指導でも熱心に目と耳を傾け、それを実践し、習得しようとする練習生たちの目は非常に輝いており、強くなりたいという気持ち、柔道に対する執着心がひしひしと伝わってきました。また、「形」の練習に励む姿は柔道の原点のようなものを感じ、我われにとっても新鮮にさえ思えました。

今回のラオス柔道指導派遣では治安面での不安もありましたが、トラブルも無く、滞りなくスケジュールをこなせたことにより、海外に対する懸念が取り除けたように思います。今後この経験を生かし、柔道競技及びそれに関する活動を、グローバルな視点で取り組んでいきたいと思います。またこのような活動に携われたことは、私にとって大きな糧となり、今後の人生においても大いに役立つものと確信しております。
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