西日本実業柔道連盟
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西日本実業柔道団体対抗大会の思い出(その3)

流れを呼んだ新人の技
−第38回大会(平成10年)の思い出−
九州電力(株)
橋田 紘一

西日本初制覇への扉を開いたのは、新人の大技だった。創部(昭和41年)以来、初の決勝進出の相手は、同じ九州の好敵手旭化成工業。この上ない舞台の先陣をきったのは、この4月に入社したばかりの新人江上選手。対する旭化成工業の先鋒も入社二年目の気鋭繁昌選手だったが、試合開始1分、思い切りよく踏み込んだ小外掛けで豪快に相手を畳に転がした。この一本で流れを呼び込んだのか、後続の選手たちも強豪相手に奮闘し、2対1で見事に西日本一の栄冠を掴んだ。
同好会からスタートし、”いつかは日本一“と願い続けた私を含め柔道部関係者の思いが結実した最良の一日であった。
価値ある一勝を挙げた新人江上のガッツポーズ、表彰式の後、選手たちに胴上げされて眺めた尼崎市記念公園総合体育館の天井の景色、今も瞼を閉じれば昨日のように浮かんでくる。

※ 西日本実業柔道連盟40周年記念誌「温故躍進」から転載

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「西日本実業柔道団体対抗大会の思い出(その1)」
「西日本実業柔道団体対抗大会の思い出(その2)」
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