ヤックスケアサービス 1 − 4 三井住友海上
セコム 0 − 2 コマツ
次鋒戦。峯田右組み、宝左組みのケンカ組み手。体格に勝る峯田に対し、宝は激しい動きの中で勝機を伺う。しかし、峯田は宝を捉え切れず、宝も峯田の堅陣を崩せず、引分ける。
中堅戦。共に左組み手同士ながら、激しい組み手の攻防が続く。不十分な組み手で、堀越は大外刈、大内刈と相手を後ろへ倒す技を仕掛け、岩田は得意の内股を、そして時折右の背負投を放つ。しかし共に技の効無く、引分。
副将戦。同一階級の両者、植木は右組み、岡は左。この副将戦も、両者不十分な組み手のまま仕掛ける技が潰れ、続く寝技の攻防も攻め手を欠く。このパターンが繰り返されて引分ける。
大将戦。序盤、鳥谷部は一回りも、二回りも大きい杉本に果敢に右背負投、右小内刈で攻撃するも効無く、潰されて寝技の攻撃を受ける。しかし、猶も組み際の小内刈を連発し続け、3分3秒、防戦の杉本に指導1が与えられる。しかし、鳥谷部は更に勢い込んで片襟から杉本の右へ回り込もうとしたところ、同じく片襟のまま仕掛けた杉本の大外刈にタイミングがピタリと合い、畳に沈み一本。
三井住友海上 1 − 2 セコム
次鋒戦。同一階級、共に右組みの両者の対戦。試合開始より徳久が盛んに攻撃を加え、峯田は防戦気味。遂に2分12秒、峯田に指導1。その後も徳久は攻撃の手を休めず、残り18秒に、右手で奥をたたいたまま体を沈め、左手で峯田の右脚膝裏辺りを掴んで押し込み、峯田を背中から畳に押し付け、一本。
中堅戦。1点先攻して迎えた中堅戦、雅恵が欠場したこの大会では、三井住友海上のエースと目される次女順恵は、更にリードを広げようと試合開始から積極的な攻撃に出る。ところが、気迫が空回りしたか、2分51秒激しい動きの中、上野の脇が甘くなった所へ、片襟から堀越は左脚を上野の左前方に大きく踏み出し、体落気味に体を沈めて下から担ぎ上げると、上野の体は大きく弧を描いて畳に沈む。上野痛恨の一本負け。
副将戦。タイとなった副将戦、三女巴恵は積極的に前に出て、1分47秒に植木から指導1を奪う。その後も攻撃の手を休めず、3分42秒には場外際、膝車で効果を奪う。ところが、このまま上野の勝利と思われた残り22秒、上野の左内股を、堀越が巧みにすかし、逆に右内股で有効を奪う。逆転された上野は反撃を試みるが、残り時間乏しく時間。セコムの1点リードとなる。
大将戦。リードされた清水は、挽回を期して盛んに攻撃を試み、鳥谷部が伏せたところを寝技で攻めるが、鳥谷部はこれをうまく捌いて引分ける。セコム、逆転で勝ち点を獲得する。
ヤックスケアサービス 0 − 5 コマツ
ヤックスケアサービス 0 − 5 セコム
三井住友海上 2 − 0 コマツ
次鋒戦。次鋒戦は57kg級の対戦。共に右組みの両者、奥襟を奪い合う激しい柔道を展開するが、決め技を欠き引分。
中堅戦。今度は70kg級同士の戦い。ここで挽回したい岡は、右組みから盛んに攻撃するが、貝山も左組みから堂々応戦する。岡は右の大外刈、体落を、貝山は左の内股を仕掛けるが、共に不十分で引分ける。
副将戦。体格差のある両者であるが、共に左に組み合い、小兵の岩田が果敢に内股で攻める。一方、体格で勝る上野は、組み止めては払腰、支釣込足で岩田の体を浮かせる。しかし、共に決定打を奪えず引分。この時点で、大将戦の帰趨を待たず、負け点数が他チームより少ないコマツの優勝が決す。コマツ2年連続6度目の優勝。
大将戦。左組みの上野は、二回りも大きい右組みの杉本に対し、組み手を制して得意の体落を連発し、杉本を翻弄。1分24秒に技の出ない杉本に指導1。その後は杉本が攻勢に転じるが、上野はこれをうまく制して時間。
結果、コマツ、三井住友海上、セコム共、勝ち数、勝ち点数が同じながらも、負け点数の少ないコマツが、この激戦を制した。