西日本実業柔道連盟
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厚生労働大臣杯争奪第56回全日本実業柔道団体対抗大会  北海道立総合体育センター
男子第二部
順位 団体名
優勝 平成管財
2位 ネクスコ
3位 東芝
3位 東レ滋賀
 参加チーム数24チームによる戦いを勝ち抜き決勝戦進出したチームは、準決勝戦では東芝を5−0ストレートで降すも、準々決勝戦では綜合警備保障に辛勝した平成管財と、対するは緒戦から危なげなく勝ち進んだネクスコの両雄。
準決勝戦第1試合
平成管財    5   −   0 東芝
(先鋒) 市ノ渡秀一 4段 大内返   久米田弘文 2段
(次鋒) 鈴木桂治 5段 内股 岡本明平 2段
(中堅) 里山裕晃 4段 大外刈   鈴木盛将 2段
(副将) 百瀬晃士 3段 指導1   中山 修 4段
(大将) 筒井宏樹 4段 指導3   前田 豊 4段
準決勝戦第2試合
東レ滋賀     0   −   4 ネクスコ   
(先鋒) 磯 恵司 2段 指導2 竹下忠良 3段
(次鋒) 大漉典昭 3段   内股 近藤秀作 5段
(中堅) 岡田建彦 3段   優勢勝 小齋武志 4段
(副将) 佐多俊彦 3段   掬投 深川幸太郎 3段
(大将) 浦西大師 3段   引分   田村和也 4段
決勝戦

 平成管財は、昨年第1部棄権欠場により第2部に転落。一方のネクスコは、昨年民営化された日本道路公団を母体として新たに結成されたチーム(「ネクスコ」は3高速道路会社の各社共通の愛称)。共に第1部級の強力メンバーでのチーム編成。

決勝戦

平成管財        −   1 ネクスコ 
(先鋒) 市ノ渡秀一 4段 反則負 竹下忠良 3段
(次鋒) 鈴木桂治 5段 内股 近藤秀作 5段
(中堅) 里山裕晃 4段   引分   小齋武志 4段
(副将) 百瀬晃士 3段 反則負 深川幸太郎 3段
(大将) 筒井宏樹 4段   指導3 田村和也 5段
 先鋒、市ノ渡対竹下戦。左右の喧嘩組み手で両者組み合わず、30秒、1分9秒、1分54秒と両者指導3まで受けるも、猶も攻撃がなく2分53秒には共に反則負け。

 次鋒戦。序盤、鈴木は近藤の場外際での攻撃を持て余したが、徐々に組み手を制し始め、試合が進めに連れ、小外掛、内股、足車と攻勢に転じる。近藤に防御の姿勢が目立ち始めた中盤過ぎ、鈴木は場外手前まで右に横移動、近藤を十分に前に引き出し、右足を素早く後ろに回し込み左体落に入ると、近藤は大きく前方に回転。2分48秒、鈴木豪快な体落で先取点獲得。

 中堅戦、145kg巨漢里山に対するは一回り小柄な小齋。両者組み合わず 2分24秒両者指導2まで受ける。その後も小齋が里山の組み手を殺して動きを封じ続け、そのままブザーで引分。

 副将戦は、百瀬左組み、深川右組みの両者は殆ど組み合わず、両者に31秒指導1、58秒指導2、1分41秒指導3。両者、試合半ばに至らぬ間に指導3までと追い込まれるが、それでも互いに技が出ず、結局2分9秒には両者反則負けとなる。

 大将戦は、体格に勝る田村が筒井の奥襟を掴んでやや攻勢に試合を進めるが、互いに見るべき技は出ず、1分52秒両者に指導1。その後、奥襟を嫌う筒井に2分10秒指導2が与えられる。中盤以降、筒井は反撃に転じるが功なく、逆に試合終了直前、田村が前に出るところを片襟で防いで、更に指導3を受ける。しかし、結果指導3に止まり1−1ながら内容差で平成管財の優勝となる。

 平成管財は、エース鈴木が4戦すべて一本勝。エンジンの始動は遅れ気味であったが、3回戦での関節技を除く3試合を、払腰、内股、体落で対戦相手を豪快に投げ捨てた。 平成管財は4度目の第2部優勝。両チームが来年の第1部出場権を勝ち取る。
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