大会概況
総理大臣杯争奪第四十六回西日本実業柔道団体対抗大会は、五月晴の5月14日、尼崎市記念公園総合体育館において、男子65、女子17、計82チームの参加により開催された。
本大会前日の13日に開催された西日本実業柔道連盟定時総会において、米澤三郎会長が辞任(名誉会長就任)。新会長には森詳介会長(関西電力株式会社社長)が満場一致で選出された。
会長就任ご挨拶
大会は、9時30分、米田圭佑大会委員長の開会宣言にて開始し、国歌斉唱、前年度各部優勝チームによる優勝杯・優勝旗返還の後、森詳介大会会長の開会の挨拶と続いた。来賓挨拶では、地元尼崎市江川隆生助役から歓迎のお言葉と、選手諸君への温かい激励を頂戴した。
その後、山本裕洋審判長から試合場の注意と大会申合わせ事項について説明があり、選手を代表して旭化成柔道部主将の高橋宏明四段が力強く選手宣誓を行った。
そして、柔道ルネッサンススピーチに移り、選手時代に本大会で活躍した九州電力柔道部コーチの江上忠孝氏が、自身の「柔道」への熱い思いを語った。氏は、まず柔道ルネッサンスの本来の趣旨は、柔道で培った「肉体」と「精神」を社会のために役立てることだと断言。そして、この会場に柔道着を着て立っている選手こそ選ばれた人材であることを率直に感謝すべきであり、同時に選手として柔道に対する思いをどのように形にするか、また、現役を退いた後の社会と職場への関わり方について、ひとり一人の自覚と行動こそ必要だと情熱的に訴えた。
開会式終了、選手退場の後に引き続き4試合場に分かれて試合が開始された。
男子第一部は、今年の全日本選手権大会出場選手を4人揃えた旭化成Aが、準決勝戦で強豪九州電力を圧倒。決勝戦では、昨年の全日本実業柔道団体対抗大会決勝戦でまみえた新日本製鐵と再び対戦したが、新日本製鐵のリベンジを難なく退け、8年連続24度目の優勝を飾った。
男子第二部は、昨年より5チーム増え18チームでの戦いであったが、本大会4年ぶり出場の平成管財が全日本柔道連盟のブラジル合宿でエース鈴木桂治選手を欠くも、格の違いを見せ付けて圧勝し、第一部復帰を果たした。準優勝の近畿通関は決勝戦で敗れたものの、軽量級、中量級選手が素早い体捌きで平成管財の重量陣を相手に「柔よく剛を制す」柔道の真髄を披露し、会場を大いに沸かせ、これも来年度の第一部復帰を果たした。
男子第三部は、11チーム増えての39チーム。激戦が予想されたが、順調に勝ち上がった古豪新日本製鐵と初出場の日経サービスの新旧対決となる。試合は、新日本製鐵が中量級選手の機敏な動きで日経サービスの大型選手を翻弄し、実に27年ぶりに8回目の優勝を飾った。
女子の部は、初出場のワイエスフードとミキハウスの欠場で今年こそ悲願の初優勝と意気込むダイコロとの決勝戦となったが、ワイエスフードが接戦の末、2対1でダイコロを降して、初出場、初優勝に輝いた。ダイコロは、またも涙を飲んだ。
尚、男子の最優秀選手賞、銅金杯は、全試合一本勝、旭化成八連覇の原動力、主将の高橋宏明選手が四年連続で受賞。
女子の最優秀選手賞には、ワイエスフード初出場のオルガナイザー兼初優勝の立役者となった手島桂子選手が文句無く選ばれ、岡林杯を手にした。
又、新人賞の松本賞は、第一部優勝チームから、旭化成A木村純と、初出場でチーム第3位入賞の原動力となった立命館柔道クラブ白井愛選手が共に受賞した。
対戦記録と戦評
|
PDFファイルをご覧になるためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。パソコンにインストールされていない方は左のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。 |
|
第2回尼崎少年柔道紅白試合
昨年の第45回大会から、地元尼崎市の柔道少年少女の団体試合を開催することといたしました。各級決勝戦の前に、小学生の部を第1試合場で、中学生の部を第2試合場で同時開始。試合終了後、全員に記念品を手渡ししました。
出場選手
|