決勝戦
4 齋藤 制剛(旭化成) |
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内股 |
○ |
3 増渕 樹(旭化成) |
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同じ所属の僚友対決。3度の優勝を誇るベテラン齋藤に、伸び盛り、オール一本勝で勝ち進んだ新鋭増渕が挑む興味深い一戦。
齋藤右組み、増渕左組みのケンカ組み手で、互いに組み合って様子を窺う中、29秒最初に動いた齋藤が巴投で身を捨てる動作の間に、増渕の左足からの仕掛けが一瞬早まり、これにより斎藤の右足が増渕の左足の外になったことから、結果、大内刈を受けた体勢で自爆気味に背中を着いた斎藤に有効が宣告され、増渕が幸運な先取ポイントを挙げる。
その後、斎藤の飛び付きながらの朽木倒を幾度かしのぎながら、組み手を制し始めた増渕が、1分29秒と1分45秒に、左内股、右一本背負投で、続けざまに技あり、有効を奪う。この一方的な展開に、齋藤は、猛然と肩車、内股で反撃するも果たせず。
そして、終盤の3分18秒には、斎藤の奥襟を狙う組み手をかいくぐった増渕が、大内刈の体勢から内股に変化し、右前に跳ね上げれば、齋藤の体は宙に浮き背中から畳に沈む。増渕は見事な内股で初優勝を果たす。
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