先鋒戦。左右のケンカ組み手。宮本は序盤から左で小島の奥襟を掴み、内股で盛んに攻める。ところが、2分15秒、宮本がやや強引に内股に入るところを小島は右脚を飛ばして、小外掛から宮本を振り回すように倒し、効果を先取する。しかし、不覚を取った宮本はその後も攻撃を続け、残り15秒に内股に入ると見せて、大内刈で後ろに刈り込んで技ありを奪い逆転する。宮本は、猶も時間切れ寸前、内股を小外掛で返そうとする小島の裏を掻き、大内刈で効果を奪い、ポイントを重ねる。
中堅戦。新人同士、同一階級同士の一戦は、激しい技の応酬となる。42秒、長身の國原は、今井が出ようとするところを右片襟からの小内刈で技ありを先取。その後も両者激しく攻め合うが、徐々に反撃の執念を見せる今井の攻勢が強まり、残り9秒に國原に指導1。しかし、反撃もそこまで。自衛隊体育学校がタイに持ち込む。
大将戦。同じ78kg級同士、ケンカ組み手の両者は、組み手の攻防に終始。左引き手を握った長瀬に勢いを感じるが、対する池田も負けじと応ずる。1分59秒に両者指導1を受けるも決定ポイントを奪えず引分。代表戦となる。
代表戦。了コ寺学園は長瀬を、自衛隊体育学校は國原を代表戦に送る。代表戦本番は大将戦に続いての試合となる長瀬が、疲れも見せず立ち技、寝技で優勢に試合を進めるが、決定打を欠き引分。
ゴールデン・スコアー方式での延長戦では、國原が残る体力を振り絞り、タックル等を仕掛けるが、その都度長瀬に潰され畳に伏せる。國原に消耗の色濃く漂い、疲れを表に出す國原に指導が来ると予想されたが、逆に、國原は最後の力を振り絞り、1分59秒右片襟から背負投気味のフェイントから小内刈で長瀬に尻餅を着かせる。これが効果となって試合終了。自衛隊体育学校は強敵了コ寺学園を降し、嬉しい初優勝を果たす。
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