決勝戦
8連覇中の旭化成と3年ぶりに決勝進出し、準決勝戦で新日本製鐵との死闘を制して勝ち上がった九州電力との決勝戦。九州勢同士の一戦。
先鋒戦。両者盛んに組み手を争う中、1分23秒、旭化成・谷口が組み際の払腰で有効を先取。その後も両者盛んに動くが共にポイントを奪うに到らず、試合終了のブザーが鳴り旭化成が先行する。
次鋒戦。体躯の勝る旭化成・大鋸は盛んに奥襟を狙うものの、九州電力・桑原はよく防ぎ、容易にこれを果たせず。しかし、中盤に差し掛かると、徐々に大鋸が組み手を制し始め、大外刈を2度仕掛ける。桑原辛くも逃げるも守勢が続き指導2まで受ける。旭化成がポイント連取。
中堅戦。序盤は九州電力・森を持て余した旭化成・村元であったが、中盤に入ると十分に組み止め、2分23秒、右の刈足を大きく森の左太ももの裏に掛けるや否や、横に刈り上げれば、森は村元の左膝辺りまで浮かび、そのまま落下。村元らしい豪快な荒技で旭化成が早々に九連覇、25回目の優勝を決める。
副将戦。両者、組み手争いに終始し、両者指導2まで受け引分け。
大将戦。序盤、旭化成・高橋は、九州電力・嶺の巨体を持て余すが、徐々に自分の組み手に。迎えた2分17秒、高橋は奥襟を警戒する
嶺の左肩口辺りに釣手を握り替え、続いて右手で嶺の袖口を握
るや否や大外刈で鋭く刈込むと、嶺はズシンと畳に沈む。一瞬の早業で一本。高橋は全試合一本勝。
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