西日本実業柔道連盟
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総理大臣杯争奪第46回西日本実業柔道団体対抗大会 尼崎市記念公園総合体育館
男子第三部 勝ち上がり表>>
順位 団体名
優勝 新日本製鐵
2位 日経サービス
3位 新日鐵八幡A
3位 J・S・F

昨年の28チームが39チームに増えた男子第3三部は、混戦が予想されたが、古豪新日本製鐵と初出場の巨漢選手揃いの日経サービスが順当に勝ち上がった。新日本製鐵は、中量級選手の機敏な動きで日経サービスの大型選手を翻弄し、実に27年ぶりに8回目の優勝を飾った。第3位は新日鐵八幡と初出場のJ・S・F。
入賞は、本大会開催当初から出場の古豪チームと新鋭チームで二分され、新旧の勢力競演の場となった。

準決勝戦第1試合
新日本製鐵       2  −   0       新日鐵八幡
(先鋒) 高橋慶一 4段 横四方固   池崎 巧 2段
(中堅) 中村嘉宏 3段   引分   中島弘司 2段
(大将) 吉岡正人 4段 縦四方固   北井知仁 2段
準決勝戦第2試合
J・S・F        1  −   2       日経サービス
(先鋒) 3段   袈裟固 尾身谷竜一 3段
(中堅) 植田哲也 3段   小外掛 大町奨志 2段
(大将) 西林拓史 2段 朽木倒   河野臣宏 3段

決勝戦

新旧入り交じる第三部は、古豪同士、新鋭チーム同士が激突した準決勝戦を制した新日本製鐵と日経サービスとの対戦となった。

先鋒戦。高橋左組み、尾身谷右組み。高橋74kg、尾身谷130kg。対照的な両者の対戦は、高橋の動きに尾身谷は終始翻弄される。十分な組み手になれないまま、散発で技を掛けるも効果なく、技の止まった1分6秒に尾身谷に指導1が与えられる。その後、内股が潰れ畳に伏せった尾身谷を、高橋が上から送襟絞で攻め、これを逃れるため体を入れ替えようとした瞬間、高橋が尾身谷の右腕を抱え、腕挫十字固に移行すると、尾身谷はたまらず、高橋の体を叩き「参った」の合図。1分50秒、新日本製鐵先制。

中堅戦。左右の喧嘩組み手の両者の戦い。組み手争いで中村が有利に戦いを進める。大内刈等足技で大町を揺さぶるも大町よく守る。一方の大町も技らしい技が出ず、時間が経過しブザー。引分ける。

大将戦。左右の喧嘩組み手による組み手争いも、組み勝った吉岡が河野を圧迫する展開。1分、吉岡は試みた巴投が不発となるが、畳に背を付けた姿勢のまま、左足から入れ替えた右足を相手の腹部を乗せると共に、相手の左ふくらはぎ辺りのズボンを握り、そのまま河野を頭越しに自らと共に、一回転。隅返しにより「効果」を奪った吉岡、そのまま河野の上に乗って、横四方固にがっちり押さえ込む。

重量級を揃えた日経サービスに対し、新日本製鐵は中量級の先鋒、大将二人が相手に体格負けしない素早い動きと、立ち技から寝技へのコンビネーションが巧みで、日経サービスを翻弄。8回目、昭和54年(1979年)以来、実に27年ぶりの優勝を飾る。

新日本製鐵       2  −   0       日経サービス
(先鋒) 高橋慶一 4段 腕挫十字固   尾身谷竜一 3段
(中堅) 中村嘉宏 3段 引分   大町奨志 2段
(大将) 吉岡正人 4段 横四方固   河野臣宏 3段
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