準決勝戦
初上野順江(三井住友海上) 僅差 3南千草(ミキハウス)
新鋭上野対過去3連覇達成の長身南の一戦は接戦となった。組み手争いから片襟を持ち続けた上野に1分2秒指導。1分23秒、今度は引き手を制した上野の払巻込が効果となる。その後も組み手争いから上野は低い体落。南は得意の組み手に持込めず。先に引き手を取った上野が不十分な体勢から担ぎ技を繰り出すが功なし。結局双方ポイント重ねられず勝負は旗判定に。審判の旗3本とも赤上野に上がり、南昨年に続き準決勝戦で涙を飲む。
3前田桂子(ミキハウス) ○大内返 初徳久瞳(三井住友海上)
2試合連続一本勝で好調の前田対昨年準優勝、これも2試合一本勝の徳久の対戦。前田低い姿勢から担ぎ上げる得意の背負投で、40秒有効、1分59秒技ありとあわや一本かと思わんばかりの見事な冴えを見せる。2分16秒挽回を期して仕掛けた徳久の大内返しをこれまた絵に描いたように返して一本。膝の故障から立ち直った前田、全試合一本勝で堂々決勝へ勝ち上がる。
決勝戦
初上野順江 有効 3前田桂子
今年5月の全日本実業柔道団体対抗大会の中堅戦で引き分けた両者による決勝戦。左右の喧嘩組み手。引き手を制した方が優位に立つ。開始直後は前田の組み手優位で進む。所が、上野の左手を前田口元に受け負傷タイムを取った後は、上野の攻勢に反転。上野再三にわたる左体落で前田をぐらつかせ、2分53秒遂に体落で有効を奪い、そのまま押え込むが、前田すぐ解く。その後、前田が得意の組み手から必殺の背負投を窺うが、得意の組み手に最後まで持込めず、無情のブザーが響く。前田涙を飲み、上野うれしい初優勝。
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