男子第1部の決勝戦は、綜合警備保障との危うい戦いを制して進出した旭化成と準決勝戦を快勝して進出した平成管財との新旧の対戦となった。
先鋒戦。開始22秒、出足払で有効を奪った旭化成窪田だが、前の試合で脳震盪を起こした影響からか徐々に体力を消耗し、防御態勢が目立ち始め、片襟注意で警告まで進む。残り8秒反撃に移らんとするその瞬間、今度は平成管財筒井の鋭い出足払が決まり、総合勝一本で平成管財先制。
続く次鋒戦は、負傷を押して出場の旭化成下出、平成管財鈴木に場外際まで押し込まれ、回り込む刹那の鈴木の見事な足車に畳に沈む。平成管財2点リード。
中堅戦。1分過ぎ両者に指導の後は、旭化成村元が奥襟を握って攻勢に入る。その圧力に平成管財市ノ渡後退を重ね注意を与えられる。その後も村元押しまくるが注意優勢勝に止まる。旭化成1点挽回。
副将戦。2003年欧州チャンピオンの平成管財バンダールゲストは、25秒旭化成松山の支釣込足からの腕挫腕固で右腕を負傷のあとは、その影響からか精彩を欠き防戦一方となる。指導、注意と与えられそのまま時間。旭化成内容で劣るも同点まで持込む。
大将戦。内容リードの平成管財はここで秋山が引き分けると初優勝。旭化成高橋がその秋山を攻め続け、1分32秒秋山に指導。その後秋山は挽回を期して巴投の機を窺うも両者に指導、注意の宣告。再開間もない3分3秒、高橋が大内刈から右払腰に移れば秋山は大きく虚空を舞い畳に沈む。諏訪主審の右手が大きく上がる。続いて高橋、右拳を突き上げ会心のガッツポーズ。同時に旭化成陣営の歓声一気に爆発。旭化成劇的な二連覇、9度目の優勝成る。
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