旭化成A大将高橋、鮮やかな内股で優勝を決める
6年連続の決勝戦対決。5年連続21度目の優勝を目指す旭化成Aは、ベテラン下出を負傷で欠く余裕のない陣容。対する九州電力はポイントゲッターの江上が今大会不調で、苦しみながらの決勝戦進出。
先鋒戦。九州電力江上が試合開始27秒に、旭化成繁昌を引き付けよい大外刈で技ありを奪う。江上その後も攻勢を続けるものの、袖口注意や場外際で有効を奪われ今一歩いつもの調子が出ない。終盤は安全運転に切り替えて先制点を守り九電先勝する。続く次鋒戦は旭化成松山と九電の新人嶺の対戦。互角に戦っていた両者だが、残り1分15秒にもつれて畳に倒れこんだ際、嶺が左肘を痛め長い負傷タイムを取る。そのまま痛みが引かず棄権し、文字通り痛い痛み負けとなる。これで、旭化成は労少なくして逆転。
中堅戦。旭化成村元は序盤、九電尾本から支釣込足で技ありを奪う。その後も尾本の反攻を余裕もってしのぎリードを広げる。続く副将戦は、旭化成窪田と九電川波は互いに持ち手争いに終始し、攻め手なく両者反則負けとなる。
大将戦。タイに持ち込みたい九電宗との組み手争いを制した旭化成高橋が、左内股を放つと、対する長身の宗は内股すかしを試みるが高橋の圧力におされ、左脚を抜き切れず大きく宙に舞い、一回転して背中から畳に沈む。その瞬間旭化成Aの5年連続、21度目の優勝が確定した。 |