大会概況
五月十一日、「母の日」。夜来の雨で鮮やかさを増した夏木立の中に佇む尼崎市記念公園総合体育館において、男子76、女子15合計91チーム参加の下、「内閣総理大臣杯争奪第四十八回西日本実業柔道団体対抗大会」が開催された。
大会は、九時三十分から山本裕洋大会副委員長の開会宣言にて開始し、国歌斉唱、前年度各部優勝チームによる優勝杯・優勝旗返還の後、森詳介大会会長の開会挨拶。続いて来賓紹介。その後、来賓挨拶で地元尼崎市教育長保田薫様から歓迎のお言葉を頂戴した。その後、選手を代表して旭化成柔道部主将の角地信太郎五段が力強く選手宣誓を行い開会式終了。選手退場の後に引き続き4試合場に分かれて試合が開始された。
男子第一部は、連勝記録更新を狙う旭化成が、永遠のライバル新日本製鐵を準決勝戦で退け、決勝戦に進出。決勝戦に初進出し、初優勝を目指して意気上がるダイコロとの決勝戦。手に汗握る好勝負を繰り広げたが、結果、旭化成Aが2対1で逃げ切り、十連覇、二十六度目の偉業を達成した。
男子第二部は、昨年より3チーム増加の16チームの参加。昨年第三部から昇格し、第二部においても迫力ある戦いで勝ち上がった戸鉱業社と、昨年惜しくも第1部から転落し、最短で第一部復帰に燃える近畿通関との決勝戦。結果は、戸鉱業社が四対一で勝利し、第一部に早足で駆け上がった。惜しくも敗れた近畿通関も一年で、指定席の第一部に復帰した。
男子第三部は、激しい戦いが繰り広げられたが、新日本製鐵とダイコロが実力通り、順当に勝ち上がり決勝進出。共に、若手中心で編成された両チームの戦いは、地力に勝るダイコロが、勝負内容でリードする新日本製鐵を、大将戦の一本勝で逆転し、三度目の優勝を果たした。
女子の部は、昨年欠場した一昨年優勝のワイエスフードが、昨年優勝の近大クラブとの接戦を制して勝ち上がり、決勝戦ではひらた整骨院クラブを逆転勝で降して、2度目の優勝を飾る。
男子の最優秀選手賞である銅金賞は、ここ一番で貴重な勝ち点を挙げ、旭化成に十連覇をもたらす原動力となった増渕樹選手が初受賞。
女子の最優秀選手賞の岡林賞には、母の日に相応しく、みどり児を抱いて会場入りし、チーム優勝の立役者となったワイエスフードの手島桂子(旧姓前田)選手がミキハウス在籍時代を加えて3度目の受賞。
男子の新人賞の松本賞は、男子第一部ダイコロから、3試合中2勝1引分、畳の上を縦横無尽に動き回り、チームの準優勝に貢献した中量級・稲葉将太選手が受賞した。同じく女子は、ワイエスフードの久保美聡選手が受賞。強敵近大クラブに1対0で勝利した唯一の得点を挙げた十八歳。
故米澤名誉会長を顕彰して前回大会から設けた男子第二部の最優秀選手の米澤賞は、優勝チームの戸鉱業社から赤迫諒介選手に。きびきびした動きの柔道で、「立って良し、寝て良し」のオール・ラウンダー。昨年の松本賞に続く、個人賞を連続受賞した。
対戦記録と戦評
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第4回尼崎少年柔道紅白試合
第45回大会から、地元尼崎市の柔道少年少女の団体試合を開催しています。今大会においても各級決勝戦の開始前第1試合場で開催しました。小学生の部、中学生の部、各部5人制の点取り試合。試合終了後、連盟役員から全員に記念品を手渡ししました。
出場選手
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