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柔道指導 |
7月17日(金)から20日(月・祝)まで、午前と午後の2回、各2時間半の練習指導を、述べ7回実施した。
今年12月には当地でSEA GAMES(彼らが最大の目標としている東南アジアのオリンピック)が開催されることもあり、モンゴルへ5名、また日本にも主力選手を派遣するなど選手強化が進んでいる。
そんな中、全国から集
まった合宿中の40名余りは真剣そのもの。代表選手に混じって子供達の志も高く懸命に練習に取り組んでいた。国立競技場とは言え雨漏りする体育館に98畳の柔道場。嘉納治五郎先生の肖像を正面に掲げ、正座・黙想・礼など、正しく指導がなされていた。
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今回は直後にタイの国際大会や8月にプレシーゲームズも控えており、激しい乱取り稽古よりも、各指導員の得意技を中心に各回約1時間を解説と反復練習に当てた。まず桑原指導員が大外刈とその応用編を指導、今回大柄の選手は少なかったが大いに参考になったと思う。
次に中山指導員は寝技を中心に、三角絞から三角固、さらには十字逆、小手返など多彩に披露指導。3番手は磯指導員で、左右喧嘩組み手からの一本背負とその応用、大内刈から巻込小内、さらには背負投への変化などを指導。最後の鳥入指導員は得意の背負投から小内刈の他、奥襟を持たれた時の背負の入り方などユニークなテクニックも指導した。
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指導内容を日本語から英語に訳し、それをラオス語に通訳して皆に伝える。十分には伝わらないものの、身振り手振りや片言の英語、何よりボディランゲッジ。「柔道」という国際語を使ってのコミュニケーションはお互いにその気さえあれば相通ずるもの。これまで競技柔道が中心だった若き指導員達には、教えることの難しさ、さらに言葉の通じない中での戸惑いなど、いろいろと良い経験になったことと思う。
現地の選手にセンスの良さが目立ったが、これには「投げ打ち込み」が役立っているのではないかと思われた。稽古の最後、疲れたきった中で、しっかり「投げ」「投げられる」という「捨稽古」を、無意識に近いなかでお互いが繰り返す。「投げられて技を覚える」という原点を思い出させてくれた思いである。
最後の練習では、指導員たちの得意技を再度復習、何人かでも教えた技を身につけて欲しいもの。練習後には選手達の要請で記念撮影、美しい師弟愛のツーショットなど、やっと馴染んできた子供達と別れ難さを覚えた。
皆無事に、7回の指導を終えて納得の表情である。大橋団長から締めくくりのご挨拶があり、大方の予定を終えた。 |
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